産業

町の商業は、沼津卸商社センターの進出と共に、卸売業を中心に発展してきました。食品・医療・雑貨から建設資材まで、様々な商品を扱う卸商約７０社が集まる同センターは、県東部の流通拠点として重要な役割を果たしています。
また、自動車交通の発達に伴い、国道1号沿線への店舗の進出も目覚ましく、自動車小売業、郊外型ショッピングセンターなど、交通の便を生かした新たな商業ゾーンを形成しています。

昭和３０年代には、繊維関連産業が中心の工業も、時代の流れとともに昭和４０年代から自動車関連産業へ移行を逐げてきました。
現在は、自動車関連部品・機械部品を中心に、各企業が製品の自社研究開発に力を注ぎ、技術の高度化・国際化など、変わりゆく経済環境に対応するため、積極的な取り組みを行っています。

豊富な水に恵まれた環境を生かし、縄文時代後期から、水稲農耕を行っていたという歴史を持つ清水町は、駿東郡下の農村として、昭和３０年代まで農業が産業の中心を占めていました。
高度経済の成長とともに産業構造が大きく変化していく中で、農業もその波を大きく受けましたが、稲作中心の農業からの脱皮を図り、より消費者二一ズに応えていくため、近年では都市近郊型の商品作物栽培への転換が進むなど、新しい農業の形態が整いつつあります。